起業家のための失敗しないターゲット(ペルソナ)の考え方

ターゲットを決められない。ターゲットを決めることに抵抗がある。ターゲットを決めたけどうまくいかない。と悩まられる方が多いターゲット(ペルソナ)設定。これが曖昧だったり、間違ってしまうと、「お客様の立場で考える」というビジネスの大基本が成り立たないので、商品作りや集客、発信全てに影響してしまうんですよね。あれこれガンバッテやろうとしても、つまづくことも増えるので、自分のモチベーションにも影響してしまいます。

抵抗感を抱くことなく、うまくいくターゲット設定には考え方のコツがあるんです。考え方の順番と言ってもいいかな。この順番を間違えてしまうから、考えが行き詰まってしまうケースが多いんです。

今日はそのコツをわかりやすくお伝えします。これがわかると告知文もグッと書きやすくなりますよ。

 

そもそもペルソナ(ターゲット)とは、なぜ必要?

なぜ、ペルソナの設定が必要なのか?それはスバリ「お客様に選ばれるため」。このお客様に選ばれるということを2つの視点で考えてみますね。

 

お客様にとってのメリット

こんな話を知っていますか?

ある女性がアイラッシュカラーを買おうとあれこれ見ていました。大体価格は400円とか500円とか。どれにしようかと見ているうち、「これにしよう!」と決めたのはなんと約1600円のものだったそうです。価格は約3-4倍。なのに即決だったそうです。

彼女が買ったのはどんなアイラッシュカーラーだと思いますか?超高級?ブランドのもの?いえいえ、そうではありませんでした。それは「一重・奥二重用」のアイラッシュカーラーだったのです。彼女は、奥二重でした(奥二重の方なら、その気持ちわかりますよね)。なので、価格が高くても即決だったのです。また、この話には続きがあり、なんとこの時、アイラッシュカーラーの売り上げランキングを見たら、その「一重・奥二重用」が1位だったそうです(高いにもかかわらず)。

これを個人のビジネスに置き換えると、ペルソナを決めるのを躊躇して誰でも使えるものを売ろうとしていることになるんですよね。

私がよくクライアントさんにお伝えする例は、病院です。私たちは、病院に例えると街の個人のクリニックです。

人は皮膚が荒れれば皮膚科を探すし、腰が痛めれば整形外科を探します。なんでもできますよ、というところにはいかないですよね。アトピーがひどければ、皮膚科でも「アトピー専門」とか「ステロイドに頼らないアトピー治療やっています」と謳っていれば、そのクリニックは、アトピーをなんとか治したい人で大混雑しそうなイメージが浮かびますよね。

お客様にとって、ペルソナが明確ということは、この人が自分の悩みを解決してくれるかどうか、この人が自分が必要としている人かどうかすぐわかる、ということ。だから選ばれやすいのです。

 

あなたにとってのメリット

お客様は自分の悩みを理解してくれる人、そしてそれを解決するための知識やスキルがある人ほど安心します。1人でビジネスをしているとやれることは限られます。お客様をサポートしつつ、お客様を理解し、スキルを磨いていく時、どんな方も対象としてやっていくと、深めることができず広く浅くなりがち。そうなると、同業と比べられた時、あなたでなければいけない理由や独自性が曖昧になり、「価格」で比較されるようになってしまうのです。ペルソナが明確で他では得づらい価値を打ち出せれば、価格ではなく、その価値で選ばれるようになります。

 

 

ペルソナ(ターゲット)の考え方の順番

行き詰まってしまうのは多くの場合、人物像を先に決めようとするから。年齢や職業、性別、趣味など、履歴書に載せるような人物像を先に決めようとするとうまくいかないのです。

たとえば、パソコンが苦手な人にパソコンの使い方のサポートをしている場合、男性でも女性でもいますし、年代も幅広いですよね。こうした場合、人物像が決められなくなってしまうのです。

こうならないよう、失敗しない考え方には3つのステップがあります。

ステップ1 何に悩んでいるか?

まず最初に考えるのは「何に悩んでいるか」です。パソコンが苦手というのも、もう少し具体的にすると、いろいろありますよね。

・ワードプレスの使い方がわからない
・パワポがうまく使えない
・ZOOMでのオンラインセミナーが苦手

など。

ステップ2 いつ、その悩みを感じるか?

悩みが浮かんだから、もっと具体的に、日常どんな時に、その悩みに直面するか?を思い浮かべてみましょう。

先ほどの3つの悩みを、いつどんな時に直面しているかをドラマの1シーンを想像するように考えてみると…。

・ワードプレスの使い方がわからない
→会社のホームページを作って記事を投稿して、検索で見つけてもらえるようにしたくて、ネットであれこれ調べた
けど、できる気がしない。

・パワポがうまく使えない
→今週中に仕上げないといけないプレゼンの資料がうまく作れない。

・ZOOMでのオンラインセミナーが苦手
→これまでは対面の研修でスムーズにできていたけど、オンラインだと操作に気を取られる

いかがでしょう?

最初は、「パソコンが苦手」からのスタートでしたが、各々だいぶ違う悩みですよね。

 

ステップ3 浮かんだのはどんな人だった?

ステップ2で、いつどんな時にその悩みに直面するかをドラマの1シーンのように想像すると、自ずと人物が浮かんでいたと思います。その人物がどんな人物かを描いてみましょう。

たとえば…

・ワードプレスの使い方がわからない
→会社のホームページを作って記事を投稿して、検索で見つけてもらえるようにしたくて、ネットであれこれ調べた
けど、できる気がしない。

の場合、

”40代の会社の社長。1人で会社をやっていて、奥さんと子供が1人。これまで口コミや紹介でビジネスができていたけど、それだけでは不安定だし、家族との時間も大切にしたいので、ネットも活用したいと考えている”

 

・パワポがうまく使えない
→今週中に仕上げないといけないプレゼンの資料がうまく作れない。

の場合、

”子育てが一段落して15年ぶりに再就職。かつては対面営業が得意だった。今は資料を作ってオンラインでやるように言われ四苦八苦している女性”

と、人が描けてきますよね。

こうして出てきた人物像があなたのメインのお客様像なのです。

 

悩みが共通なら、異なる人物像でもお客様になる

こうして悩みをもとにしていれば、発信するメッセージなど全て、その悩みが元となるので、たどり着いたターゲット(ペルソナ)と人物像が異なっていても、お客様になっていきます。

上記であげた例でも、ZOOMでの研修が苦手な人は、研修講師だけではなく、起業家でも、会社員でもいるかもしれませんが、悩みにフォーカスしていれば、そうした方にも届きます。

 

まとめ

ターゲット(ペルソナ)を決めるメリットは

・お客様があなたを選びやすくなる
・あなたが価格で比較されなくなる

ターゲット(ペルソナ)を決めるときは、人物像から決めない!悩みから考えよう。

ステップ1:悩みを考える
ステップ2:悩みに直面しているシーンを思い浮かべる
ステップ3:そのシーンに浮かんだ人物の人物像を描いてみる

の順で考えるとうまくいく。

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