2023年 個で活躍するためのビジネスとライティング
個人のビジネスをサポートしている業界でよく目にする「好きを仕事にして、たった○ヶ月で月商●百万円」とか「好きを仕事にして、年に4回家族と海外旅行ができるようになりました!」というコピー。
「好きなことを仕事にして、高額な報酬を得る」という表現は魅力的ではあるんですが、受け取り方によっては「自分がどうしたいか」ばかりに意識が行きがち。
今さらですが、仕事というのは、誰かの役に立つことで報酬を得るもの。提供した相手にの満足度が高ければ高いほど収入は上がる。それが自然なこと。
たとえば、医者や看護師さん、大工さん、I Tのエンジニア、レストランのシェフ、塾の講師など、どんな仕事でも、提供する側が「自分がやりたいことで稼ぐ」という意識が先に立って、顧客を見ていたらどうでしょう?そのサービスを受ける側に立ってみればわかりますが、いまいち信頼できないし、頼む気になれませんよね。
「どうすれば喜んでもらえるか?・満足してもらえるか?」を考えている人が信頼され、売れるのです。
目次
好きなことにこだわらないでいい
「好きなこと」=「稼げること」とは限りません。その「好きなこと」をそのまま出すのではなく、誰かの役に立つ、喜ばれることは何か?と調べて、それを形にして打ち出すことが必要になります。
このプロセスで、あまりに好きで強いこだわりが邪魔になってしまうこともありますし、仕事になることで、思うようにできなくなり、つらく感じるようになることもあります。
好きなことが見つからないと悩んでいる方もいますが、好きにこだわりすぎないでいいのです。
「得意なこと」「評価されてこと」「人より努力しないでできてしまったこと」を思い出してください。その中で特に「疲れていてもできてしまうこと」はなんでしょう?それが1番の強みであることが多いです。
今、起業9年目ですが、これは実感しています。私だけではなく、周りを見てもそうです。長く売れている人は、自分にとって負担なく、ストレスなくできてしまうことが売りになっています。
すでに起業して、この先の方向性に迷っている方も、もう一度、そこを見直してみると、突破口になるはず。
ちなみに私の場合、「得意なことで、評価いただき、疲れていてもできてしまうこと」は、クライアントさんの文章(L Pの文章、告知文、ブログ等の記事)の添削です。
おかげさまで、丁寧で的確で驚きました!と喜んでいただいています。
これからの発信・ライティングについて
ビジネスをやっていくに必須なのは、その価値を伝える力です。それができて初めて顧客に商品やサービスを提供することができます。
2014年の起業以来、価値が伝わるライティングを軸にしつつ、働く時間を増やすことなく、売り上げを上げる仕組みづくりを提案し、「人生の質を上げる、ゆとりある働き方」を実現するサポートをしてきましたが、以前と比べて変わったこと、変わらないことがあります。
変わったこと
・情報過多で、顧客が自分に合った商品・サービスを選びづらくなっている
・講座やプログラム等を受講したものの、失敗経験があり、また新たに受けることを躊躇している方も増えている
・煽られても反応しなくなっている
・これまで以上に、心の中に不安を抱えている方が多い(人には言わないとしても)
・他者との比較ではなく、自分らしくありたいと思う人が増えている
変わらないこと
・自分を理解してくれる人、この人なら大丈夫と思える人を探している
・課題や悩みは解決したいが、失敗したくない、なるべく傷つきたくない
・本当に良いと思うものなら、時間もお金も投資する人は一定数いる
・なんとかしたいと言いながら、口だけで結局何もしない人も一定数いる
2023年 個で活躍する人のためのライティング
「変わったこと」「変わらないこと」を踏まえて、これからのライティング・発信のキーになるのは、こんなこと。
自分が言いたいことではなく、顧客に喜ばれることを意識する
喜ばれるというのは、知りたかったことやお役立ちだけではなく、勇気づけられる、ホッとするというのもそれにあたります。
人柄が伝わるエピソードもたまに発信
人柄を伝えるというのは、どこに行ったとか、何を食べたとかいうことではなく、自分がどんな体験をし、どう感じたか、何を大切に思っているのか、ということの方が大事。なので、華やかな出来事にこだわらず、読んだ本のことや日常、ふと感じたことで十分。
差別化は同業他社を意識するのではなく、顧客の不満や挫折体験を汲み取る
顧客は他社との違いに惹かれるのではなく、自分にとって価値があるかどうかで判断します。これまで受けたサービスへの不満や挫折した経験を汲み取り、それをカバーできると伝えられれば、自然と既存の他社の商品やサービスとの差別化になります。
まとめ・ここまで読んでくれたあなたへ
いかがでしたか?
おそらくお気づきかと思うのですが、本質的なところはすごくシンプルで、「顧客に対する思いやり」が全てのベースになっています。「ライティングは思いやり」が信条でやってきていますが、これが掴めると皆さん、すごく自然に書けるようになります。自信を持ってください。
今年も一緒にベストを尽くしていきましょう。